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アーケード問題

  • 石川 靖
  • 2017年10月30日
  • 読了時間: 2分

以前、青果屋さんの店主と話をしていたらアーケードの話になり「組合の加入者が少ないからアーケードの維持費を捻出できない」、「柱から錆が出ているが補修ができない」と聞きました。西門商店街は分かりませんがアーケードの多くは商店街振興組合が組合員から負担金を集め、足りない分は補助金をもらいつつ、加えて高度化資金などの融資で建設しています。年間の維持費も数百万から数千万かかり、維持費については商店街の自前で賄う構造です。アーケード建設当時の日本は高度成長期で雨の日でも客足が途絶えないようにと、アーケードという素晴らしい発明品を作り益々栄えました。しかし時代は大きく変わりネット販売が主流の今、商店街の売り上げが見込めず維持費を捻出できない中、アーケードはなかなか困った産物へと化している現状があります。かつての高度成長期くらい経済が回復すれば良いですが、それはこの成熟化した日本ではまず見込めないでしょう。そうするとアーケードを撤去するかという話が上がりますが、では撤去費用は?と何をするにしてもお金がかかるのです。また心情的な側面でアーケードを撤去することに前向きになれない人もいます。けっこう根の深い問題ですね。アーケードは各論だとおもうので、まずは商店街全体として大きな舵を切る動きを起こさないとですね。

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