角地の可能性
- 石川 靖
- 2017年9月3日
- 読了時間: 2分
相模原駅から徒歩約15分のところにある西門商店街。ちょうどアーケードの始まりに位置する2階建ての建物です。角地にあるので道路に対して大きく開くことができます。角地の建物は周辺の街並みにとってもインパクトの大きい効果があります。街との接点という意味でも建物の中が丸々見渡せるような使い方はアリですよね。新しいコンテンツが入り込める余地を整えることがとても重要で、そのためには不動産オーナーの理解がなければ始まりません。シャッター街の商店街は基本的には経済的な余裕があり、急いでテナントを誘致する必要がないのでシャッター状態で放置されます。オーナーさんは大御殿に住んでいたりビルやマンションを所有し家賃収入で潤っています。結果商店街はどんどん廃れていくのです。若くて勢いのあるアイディアマンが入り込める余地、つまり将来への投資という意味でテナント料を下げて若しくは固定資産税がペイできる程度の設定だとしても空き家にしておくよりはマシでしょう。将来への投資という抽象的な表現ではオーナーも了承できないでしょうから、投資が回収できる具体的な収支計画が必要です。助成金や補助金で持続的に蘇った街はありません。助成金や補助金は「死の接吻」と呼ばれている危険な麻薬ですので手は出さないほうが賢明ですね。

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