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可能性しかない

  • 石川 靖
  • 2017年6月27日
  • 読了時間: 3分

JR淵野辺駅から徒歩30秒。商店街のアーケードの一角にある「まいづる家具センター」。  最近の淵野辺商店街は、地域住民の生活に密着した昔からあった個人店が大手ナショナルチェーンの飲み屋に取って変わり、一見街として栄えているようには見えるが果たして本当に地域に貢献しているのかは疑問です。そこで落ちたお金は本社の口座に送金され地域のお金をどんどん外部に吸い上げていきます。淵野辺の地域に還元される資金は一切ありません。強いていうのであれば、チェーン店で働く学生アルバイトの雇用が生まれるくらいです。その学生もバイト上がりにチェーン店の飲み屋でお金を落として、また外部にお金が流出していきます。そんな街の未来は火を見るより明らかでしょう。

 お金の流れをビジュアル化してどこにストックされているのかを目視する必要があります。大事なのは外部から資金を流入させ、流入した資金を自分のポケットにしまってしまうのではなくて地域に還元することです。じゃーどうやって外部からお金を流入させるのかってことです。大きな設備投資をし再開発という大義名分のもと、古家をぶっ壊してデッカイビルを建てる街づくりはもはや機能してません。経済が右肩上がりの時代はそれで良かったのですが、人口が減少していき経済も縮退していく事実をまずは受け入れ新しい街づくりを実行するべきでしょう。新しい街づくりのアイディアがあっても、不動産オーナーの理解と勇気がなければ実行はまず不可能です。言ってみれば不動産オーナーの判断が街の未来を左右します。不動産オーナーは新しい街づくりの仕方がわかりませんから、不動産オーナーと未来の街をつなぐハブが必要でしょう。

 話は戻りますが「まいづる家具センター」、とても良い立地です。2面接道で街に開きやすい敷地で駅からも見えアクセスもしやすく、可能性しかない物件ですね。間取りは詳しくはわかりませんが、まずはここに人を呼び込む仕組みを作るのはどうかなと。建物を個人で一棟借りるのはさすがに淵野辺と言えど資金的に苦しいでしょう。黒字にしなければ事業に継続性がありません。であれば建物内を細かく分けて貸し出すのです。このままではさすがに使えないでしょうから、お金を掛けずDIYレベルで構わないので改装をします。ただ改装をするタイミングはテナントが決まってから事業資金を逆算して、掛けれる改装費を決めます。テナント先付けであれば家賃は保証されたようなもんですからオーナーさんも安心です。ん?でもどうやってテナントを見つけてくるの?ここが一番大事な部分で、よーく淵野辺の街や人を観察するのです。淵野辺界隈は幸いにもここ2~3年で面白い人が来はじめている兆しがあります。彼らと話をするとかなりエッジが効いていてとてもクリエイティブです。そんな人間を地道に探し出すしか方法はありません。まずは街を隈なく歩き人を発掘するのです。

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